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ウーバーおよびギグエコノミーの将来に関する声明

ニュース 記者発表資料 29 Mar 2021

ITFのスティーブ・コットン書記長による声明

「英国で働く運転手を『労働者』として分類すると火曜日にウーバーが発表したことは、ギグエコノミー労働者の権利をめぐるグローバル闘争の転機といえる。

労働者による何年にもわたる組織化、団結、訴訟の取り組みがあったからこそ、この変化が可能になった。今後、英国のウーバー運転手の賃金は上がり、その他の手当なども受け取る権利を得ることになる。これこそ、団結の力を証明している。労働者が団結すれば、万人のためにプラスの変化を生み出すことができるのだ。その一例として、労働者が当然受けるべき権利を与えることなく事業を継続することが不可能であることにウーバーもようやく気づき始めた。ウーバーはこうした変化への道を開いた最高裁判決に記された全ての決定に従うべきだ。

他のギグ・プラットフォーム企業もこれに倣うべきだとのプレッシャーもかかる。オランダ、スペイン、イタリア、オーストラリアなどの国で、労働者の組織化の結果、既に多くの勝利が生まれている。「英国の偉大なサクセスストーリー」と称賛されているデリバルーは、益々この流れから外れてきている。競合会社のFoodoraJust EatHungry Pandaなどが 運転手の権利を尊重するようになっていく中で、デリバルーだけが断固として労使対話を拒否しているのだ。同社の株式上場に時期を合わせて短期の広報活動を実施したが、それでもデリバルーが最低賃金、休暇や傷病手当を導入する兆しも、不当な契約を停止したり、危険な労働条件に対応する様子も見られない。

今こそ、全てのプラットフォーム企業が労働者の声に耳を傾け、ギグ労働に従事する全ての者が法の下に平等な権利と保護を受け、尊厳をもって処遇されるよう担保すべき時だ。ウーバーによる最近の方針転換により、柔軟性と大きな権利は両立しないという、永らく存在してきたデリバルーの神話がウーバーによって打ち破られた。投資家が注視する中、デリバルーのような企業は、19世紀の搾取を彷彿とさせる退行的政策を続けるのか、それとも業界の空気を読んで自らの略奪的なビジネスモデルをきっぱりと修正するのか、選択を迫られている。

現場の声

ニュース 08 May 2024

労災の犠牲者を追悼し、今を生きる労働者のために闘う

 毎年 4 月 28 日に世界中で記念される「労働者追悼の日」(または「労災犠牲者追悼記念日」)は、労災で死亡、負傷、または体調不良となった労働者を追悼し、行動を起こす世界的な記念日である。  最近、アプリを利用したデリバリーのライダー(配達員)が増加しているが、彼らの中には休憩を与えられず、危険な天候の中で働かされている者もいる。先週スペインで 1 人のライダーが死亡したが
ニュース 08 May 2024

トルコの港湾労働者は我々の支援を必要としている

トルコのブルサ近郊のボルサン港で働く港湾労働者が、港湾所有者のボルサン・ロジスティクスから、自らが選んだ組合に加入したことを理由に攻撃されている。 港湾労働者の 70 %以上が、 3 月に ITF 加盟組合のリマン・イシュ労組に加入した。 すると、ボルサン港の経営陣は、組合に加入したことを理由に港湾労働者 6 人を解雇した。 これに対し、組合は港で 4 日間の抗議行動を実施し、港湾を閉鎖した。
ニュース 07 May 2024

ITFとウーバーが配達員のためのグローバル安全憲章を制定

2024年4月25日配信 新たな合意の下で社会的対話を継続する ITF とウーバーが配達員のための安全憲章を制定した。 これにより、ウーバーは世界 1 万1千以上の都市の何百万人もの配達員の安全衛生の拡充にコミットする。 また、 ITF とウーバーは世界中のドライバー・配達員の労働条件向上に関する社会的対話を継続するために、両者の覚書を更新した。 これは、2年以上にわたる両者の協力により